上海ディズニーランドなどについて取材されましたので、一部をお送りします。参考になれば幸いです。(問い合わせ 柏木理佳 iwrikaa@d3.dion.ne.jp)
1 来週16日オープンの上海ディズニーランド事情 2 訴えられた不動産大手ワンダグループ(大連万達集団)と大富豪の王健林
1 上海ディズニーランド事情(10倍の価格でチケットの転売) 1-1 6700円の入場料の転売、10倍の価格も ・上海ディズニーランドの入場券の販売が、3月からネットで始まったが、すでにアクセスが集中してシステム障害、9月分まで即時完売した。 ・平日370元(約6,400円)と祝祭日499元(約8,700円)の高額だが、正規料金の10倍以上の価格で販売している転売業者なども続出している。 1-2 ディズニーランド周辺(商機目的で販売店の値段が急騰) ・開演前の現地では、ディズニーランドを外から見るだけのために、100万人近くの人が各地から押し寄せているが、ゴミ捨て、排泄、近くのコンビニや売店等では通常の7倍の値段で販売者が増えている。 ・リゾートの総工費は55億ドル(6500億円)で、アジア最大級、ディズニーランドが中国に期待していることがわかる。
2 フォーブス世界長者番付アジア1位大富豪による江西省のテーマパークがディズニーに知的財産権で訴えられる 2-1 ワンダグループ ・テーマパーク経営のワンダグループ王健林氏は「ディズニーには儲けさせない」などディズニーに対抗した発言で注目されていた。 ・不動産大手ワンダグループ(大連万達集団)は、約1兆6,000億円以上をかけ中国で11のテーマパークを運営、5ツ星ホテル70近く、100以上のショッピングモールとデパートなどを経営、アメリカ、イギリスにも進出、東京都心でもホテル開発計画がある。 ・しかし、ワンダシティ、テーマパークでディズニーキャラクターの衣装を着ていたスタッフがいたことなどからディズニーと訴訟問題に。 2-2 王健林の人物像 ・会長の王健林は、2016年版の世界長者番付では18位、アジア1位、中国で初めてトップ20入りしたが、今年の大きな買い物はスーツ2着(30万円)というほど質素。 ・15歳で軍隊入り、朝530起床し7時に出勤するなど規律正しい習慣は、会長になった今でも続いている。遅刻した社員には2000円の罰金をとるなど厳しく管理している。 ・父親が共産党幹部であり、文化大革命の強制作業を免れる等、コネクションのより大手不動産会社経営の有利な条件があった。 ・アパートの借金を返済すればオーナーになれるという情報を知り、親戚から借金をして経営者になった。つまり、成り上がり、株価上昇により大富豪になり、もともと経営、ビジネス著作権などの勉強をしてきたわけではない。 ・中国では、経営トップでも企業統治、経営管理、著作権等の意識が低い。 ・中国では、過去15年、フォーブスランキング入りした大富豪のうち10人以上が不正取引などにより逮捕、調査を受けている。
スポンサーサイト
|