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理佳の魂

  • Author:理佳の魂
  • 生活経済ジャーナリスト
    豪州・香港滞在後、中国・シンガポールで会社設立に携わる。
    TV・雑誌・新聞などで活躍する傍ら大学で講義も持つ。



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墓不足 私立高校学費値上げ、高額医療費制度
早いもので1年の半分が過ぎそうとしています。選挙が終わると、すぐ夏休み、お盆、お墓参りの時期でもあります。今、都心ではお墓不足、地方では無人墓の問題が深刻化しています。また、7月から値上げ(パン、私立高校学費)、8月から高額療養費制度なども値上がりします。                          柏木理佳のメルマガ

1)都心の墓不足が深刻化、地方の無縁墓問題から都心回帰
★最近、お墓ツアーがブームである。2030年に推定160万人以上が死亡し、現在の2倍近くの墓が必要とされる。東京都建設局の審議会では「2028年時点で約3万の墓が必要になる」と報告されている。豊洲に市場が移転されなかった場合、流通業者、霊園が買収するという話題もあった。
★東京都が行ったアンケート調査でも「自分や家族が利用できる墓を持っていない」と回答した人は4割以上にものぼる。都立霊園6箇所には、毎回、1万件近くの応募者がいるが、「自宅に納骨がある人」から優先的に当選しているため、平均倍率6倍、青山霊園など人気の高い霊園は14倍である。値段は平均で5百万円ほど、中には数千万円する墓もある。
―海洋散骨、樹木葬、芝生に散骨、屋内の納骨堂、自動搬送式の墓地、屋外の合同墓地も流行しているが、アンケートでは「本当は6割が自分の墓を持ちたい」という結果がある。
★一方、地方では無縁墓が問題視。熊本県人吉市は、4割以上が無縁墓であるように、都心から墓参りをする人も高齢化し管理者も減少、1年以上、管理費用を支払わないと無縁墓になる。都心に墓を探せない人が地方にお墓を購入しても、墓参りにいけないどころか管理費さえ払うのを忘れてしまう。やはり近くに墓を持ちたいという都心回帰者が増えている。

2)7月から値上げ
★食品の値上げが一段落かという7月には第3波がやってくる。4月から値上げされた小麦の備蓄在庫が切れ、2次製品、菓子パンなどへの値上げされる可能性が高い。国税庁が酒類の安売り規制強化によりビールのリベート(販売奨励金)を減少したが、今後も、政府によりあらゆる分野に規制が強化され物価高に進むだろう。

★8月から高額療養費制度が変更、70歳以上の方の上限額が変わる。年収370万以上の現役並みは、現在の外来で4万4400円が5万7600円に1万3200円も増える。年収156万円から370万円は外来1万2000円から1万4000円に増加する。

3)教育無償化の議論の一方、私立高校授業料値上げ
★教育無償化の財源は、所得税や相続税などの増税や社会保険料に上乗せする「こども保険」や国債の活用も検討が議論されている。豪州の制度のように、国債を発行し授業料を無償化、卒業後、納付により国債の償還する方法もある。
★現在、都立、県立高校の授業料は入学金5650円、授業料は年間11万8800円である。私立高校の場合、初年度だけでも納付金の平均は91万2156円もかかる。さらに、今年、2割の私立高校が平均7700円値上げ、中には8万円値上げしたところもある。最も高い私立高校で初年度188万6000円、安い学校で59万円もかかる。3年間で500万円前後かかり、公立との差は20倍近くになる。東京都は今年から年収に応じて私立高校への私学財団として年間11万円から50万円近くを支援することにしたが、中退者や定時制などへの進路変更者も増加している。私立高校の学生は全体の3~4割、受験に失敗したり、文科省や教育委員会、学校への不信やいじめ問題などからやむなく私立学校を選ぶ親も多い。
★他国では、行政の管理をなくし校長に全権限と責任を委ねる独立型に移行したり、公立と私立の併用学校を設立した企業もある。透明性を高めるためにも、塾、玩具、シンクタンクなどの民間企業が参入しセキュリティの強化、休み時間の過ごし方などの研究を促進することなどが必要である。公立、私立の垣根のない学校設立も必要である。平等性を高めなければ高校の授業料無償化は貧富の差が拡大する。このところ減少している高校中退者だが、定時制などへの進路変更者は増加していることから楽観できない。

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